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TCGのスタートは2002年3月1日 |
2002年3月8日、アジア英語版Legend of Blue Eyes White Dragon登場。
かつて日本を含むアジア圏にて販売されていた英語表記のOCGです。
当時は需要も然程伸びず、EOJを最後に生産が終了してしまいました。
国産なので、同じ英語版カードのTCGよりも遥かに質が高いのが特徴。
時が経つに連れ希少価値も上がり、ブランドアイテムと化しました。
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アジア英語版にはLOB以外Unlimited Editionが存在しません |
アジア英語版を見分けるポイントとして分かり易いのが裏面。
「AE」(Asian English)と表記されています。
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一度は実物を手にして頂きたいです |
質の面で分り易いのはアルティメットレアのクオリティ(通称亜レリ)。
差は明らかで、アジア版はTCGのそれよりも彫りが深く、輝いて見えます。
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最早資産 |
実用性の高い亜レリともなれば、
TCGにおける同レアリティのカードよりも遥かに高い相場で取引されます。
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2014-AE003のGrandopolis, The Eternal Golden Cityが最後のようです |
生産終了と述べましたが、実は日本代表選考会参加賞で暫く現役でした。
世界大会の賞品はEN表記のTCGなので、レプリカのみがアジア版になります。
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確かにAE表記 |
「いや生産終了ってCRMSやRGBTのアジア英語版を見たことあるけど。」
という疑問を持った方もいらっしゃるかと思います。
早速実物を見ていきましょう。
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この時点で別物であることがお分かり頂けますでしょうか |
まず裏面が前述と異なりTCG仕様になっています。
品質もかつてのアジア英語版とは異なり、TCGレベルです。
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一体どちらなのでしょうか |
こちらが問題のブースターパック。
表面にYu-Gi-Oh! TRADING CARD GAMEと表記されていますが、
裏面には日本語とOCGの文字も確認できます。
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現在のアジア版の走りですね |
従来のアジア英語版とは異なります。
CRMS RGBT SDSCのみ存在。
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生産量が少ないのは事実です |
低品質にも関わらず高価で取引されていた韓国産のアジア英語版(?)。
その理由はレアリティ設定にありました。
英語表記にも関わらず、TCGと異なり、OCGと同じ仕様だったのです。
つまりTCGではノーマルで収録されたBF-暁のシロッコでしたが、
韓国産であれば英語表記のスーパーレアが手に入ったのです。
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日本産の品質が下がる一方 |
かつて公式プロキシ呼ばわりまでされた韓国産のカードですが、
その後品質は大幅に改善され、今日のアジア市場を支えています。
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画像は一時期日本生産に戻っていたアジア版ROTD |
時は流れ2014年5月16日、PRIMAL ORIGIN発売。
この弾からアジア圏流通の日本語版がMADE IN KOREAになりました。
現在ではこの韓国産日本語版が、アジア版と呼ばれています。
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そのおかげでアジア版でしか手に入らないシクのカードが誕生 |
当時の工場の都合なのか、アジア版のPRIO DUEA NECH SECEは、
アルティメットレアがシークレットレアに差し替わっています。
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向かって右がアジア版です |
アジア版はシークレットレアの箔押しとホイルの仕様が若干異なります。
詳しくは冒頭のwikiを参照して下さい。
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レベルやリンクマーカーの加工が見分け易いでしょうか |
CROSからアジア版にもアルティメットレアが収録されるようになりました。
こちらも見比べるとレリーフの仕様が若干異なっているのがわかります。
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繁体字版もMADE IN KOREAです |
少し遡り2014年1月29日。
アジア市場向けに中国繁体字版のOCGが登場。
アジア英語版同様に需要がなかったのか2年強で生産終了しています。
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裏面ロゴは日本語版と同じです |
また生産されたレギュラーパックはREDU ABYR CBLZ LTGYのみ。
これらの日本語版は2012-2013年の8期に登場した商品ですが、
繁体字版は2015-2016年、日本で9期が展開されている時期に生産されました。
そのせいか8期のカードにも関わらず『レアリティ』が9期仕様に。
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炎星に繁体字映え過ぎ問題 |
つまり日本語版には無かったシークレットレアが存在します。
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カード番号の言語表記は「TC」(Traditional Chinese) |
アルティメットレアも9期仕様(背景のみ加工)。
日版やTCG版とは違った趣きを楽しめます。
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そのおかげで繁体字版にしか存在しないレアリティのカードが誕生 |
収録内容も特殊で、OCGにも関わらず枚数はTCG準拠の100枚。
そこから更に数枚、繁体字版独自のカードに差し替わっています。
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こちらもMADE IN KOREA |
そして2020年9月26日、ついに中国市場向けに中国簡体字版が登場。
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カード番号の言語表記は「SC」(Simplified Chinese) |
カードは生産地に違わずアジア版仕様です。
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勿論販売終了後も公認大会は健在であり、繁体字版も引き続き使用可能です |
繁体字版と簡体字版は販売代理店が異なります。
台湾や香港等、繁体字版の流通圏における公認大会では、
繁体字版、アジア英語版、日本語版のみ使用可能。
中国の公認大会では簡体字版と日本語版のみ使用可能です。